ロゴマークを作るのであれば、名作に匹敵するような良い作品を作りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、ロゴマークを作るときのポイントを理解していないと良い作品を作るのは難しいと言えます。そこで今回はロゴマークを作るときの重要なポイントについて紹介していきます。
ここで紹介するポイントを理解すれば理想的なロゴマークを作りやすくなりますよ。
初心者の場合はロゴマークを作りたいという気持ちがあるだけで、ノウハウもテクニックも分からない状態であるケースが多いのではないでしょうか。何も知らない初心者は、いきなりパソコン作業を始めてしまうことも珍しくありません。
しかし、いきなりパソコン作業を始めてしまうことがロゴマークの失敗作を生み出す要因となりやすいのです。
何の下書きもない状態でパソコン作業を始めてしまうことで、頭の中にあるデザインが上手く表現できずに失敗を繰り返します。失敗が続くと面白くないのでロゴマークを作ることを諦めてしまう人もいるでしょう。そのような事態を回避するためには、テーマを決めることと下書きを行うことが重要になります。
テーマを決めるのはロゴマーク作りにおいて大切なポイントです。テーマが決まればロゴマークの作成方針が決まりやすいでしょう。テーマは何でもいいですが、商品ロゴなら商品に関連するもの、会社ロゴなら会社に関連するものをテーマにするのが分かりやすいと言えます。
例えば音楽関係の会社のロゴマークを作る場合であれば、「楽器や音符といった音楽に関連するものをロゴマークにしよう」というテーマを持つと作品が作りやすいと考えられます。下書きはペンと紙を使って行います。この下書きはラフスケッチなので、大まかな表現でロゴマークを描く程度で良いでしょう。
下書きの段階で細かい部分まで書き込んでしまうと、パソコンで作業を進めるときに融通が利きにくいというケースも考えられるので注意が必要です。
名作と呼ばれているロゴマークは何故名作と呼ばれているのでしょうか。1つの要素として挙げられるのが認知度が高いことです。この認知度を上げるために重要なポイントとなるのが、ターゲットに合わせることになります。
どれだけ素晴らしいロゴマークに仕上げても、狙っているターゲット層にウケの悪いものであれば称賛されないケースが多いです。ターゲット層にウケが悪いと、そのロゴマークを他の人に広めてもらえないので認知度が上がらない傾向が強いと言えます。
このような状況を考えれば認知度を上げるためにはターゲットに合ったロゴマークを作るのが良いと考えられます。例えば20代の女性をターゲットにしたロゴマークであれば、若々しい表現を入れたロゴマークがウケやすいでしょう。
子どもがターゲットの場合は漫画やアニメのような表現を盛り込むことで人気が出やすくなります。高齢者がターゲットの場合は若者言葉を入れない方が良いです。若者言葉は若者の間でしか流行しない傾向が強く、高齢者には受け入れられないものが多いでしょう。
高齢者をターゲットにしたロゴマークを作る場合は和風のデザインや熟語を盛り込んだロゴマークがウケやすいと言えます。
ロゴマークを作るときには自分の好みで色を選んでいるのではないでしょうか。趣味でロゴマークを作っているのであれば、自分の好みを優先しても良いかもしれません。しかし、名作と呼ばれるようなロゴマーク作りを目指しているのであれば、色の選択もターゲットに合わせる意識を持っている方が良いと言えます。
基本的には年齢層や性別で色を選択していくのが分かりやすいです。例えば女性をターゲットにしたロゴマークを作りたい場合はピンクやレッド、オレンジなどのカラーが好まれやすいと考えられます。男性がターゲットの場合はブルーやスカイブルー、パープルなどの色合いが適切でしょう。
男女両方をターゲットにする場合は中性色を使います。グリーンやイエローといった色は中性色なので、どちらの性別にも受け入れられやすいです。年齢層別で色を考える場合は若年層と高齢層で分類するのが分かりやすいと言えます。
若年層の場合は派手な色合いの方が好まれやすい傾向にあります。レッドやオレンジ、イエローなどの目立つ色合いを選択することで、若年層に受け入れられやすいロゴマークが作れるでしょう。
高齢層をターゲットにしている場合はグリーンやパープル、ブルーなどの落ち着いた色合いが好まれやすいです。特にグリーンは目に優しい色なので、高齢者でも視認しやすいというメリットが得られます。
名作と呼ばれているロゴマークはテキストとシンボルマークの配置バランスが良いものが多いです。
テキストとシンボルマークの配置バランスが悪いと、ロゴマークを視認したときに良い印象を受けにくいという問題が出やすいでしょう。
文字とシンボルマークの配置バランスを考えるときには、どちらを強くアピールしたいかという部分を思考する必要があります。文字を強くアピールしたい場合は文字が読みやすいような配置バランスを意識します。基本的にはロゴマークの中央付近にテキストが来るような配置を行うのが良いと言えます。
テキストが上下や左右に偏ってしまうと、テキストを視認しにくいかもしれません。テキストを中央に配置しておけば、ロゴマークを見たときに先にテキストの情報が入りやすいという利点が得られます。シンボルマークを優先する場合はシンボルマークを中央に配置します。
このときにはテキストがシンボルマークの邪魔をしないような配置を考えるのが重要です。シンボルマークとテキストを被せるような配置をしてしまうと視線が定まらず、シンボルマークとテキストの両方が記憶に残らないというケースも増えます。
そのような状況を回避するためにもシンボルマークとテキストは分離して配置するのが好ましいと考えられます。
テキストでロゴマークをアピールしたい場合はフォントを工夫するのも重要なポイントとなります。例えば縁取りなしのテキストよりも縁取りありのテキストの方がテキストが視認される確率が上がります。柔らかい雰囲気のロゴデザインを目指している人は、丸文字系のフォントを使うのが好ましいです。
丸文字系のフォントを使えば、角ばった文字にならないので柔らかい雰囲気を表現しやすいでしょう。真面目な印象を与えたい場合は角ばったフォントが効果的です。ゴシック体フォントや明朝体フォントは角のある文字になるので、真面目な印象を与えやすいと言えます。
名作と呼ばれるようなロゴマークを作るためには様々なポイントを理解して作業を進めなければなりません。特に認知度を上げるためのテクニックは有効活用しておく方が良いでしょう。名作に匹敵するようなロゴマークを作れるようになれば、会社の知名度や商品の売り上げがアップする可能性も高まります。
ロゴマークを上手く作れるようになれば、ロゴ職人としての知名度も上がるかもしれません。